「真のグローバル化へ、女性管理職を4割に」資生堂社長

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聞き手・上地兼太郎
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資生堂 魚谷雅彦社長に聞く

 訪日客の需要を取り込み、業績を伸ばし続けている資生堂は、女性の登用に熱心なことでも知られる。今後の取り組みについて、魚谷雅彦社長に聞いた。

 国内外の顧客に支持されている一番のポイントは、「商品の品質への信頼感」だと考えます。ただ、いま品質が良いと言ってもらえるのは、先輩たちのおかげでもあります。逆にいまの技術陣は、数十年後にも「資生堂の商品は素晴らしい」と言ってもらえる商品や技術の開発をやらなければならない。

 ただ時間がかかります。そのため、設備投資額は今年度、前年度比で20%増やします。来年度までの3年間では、のべ4千億円超を費やします。

 加えて多種多様な人材もほしい。国籍や性別、年齢や社会人経験の多寡にはとらわれない。さらに、私もそうですが、化粧品業界以外を経験した人の視点も必要です。顧客は千差万別で、さらに海外は、人種も民族も文化も異なる。それらを包括してビジネスができてこそ、真のグローバル企業だと考えます。

 そのためにも、女性の幹部登用を進めています。資生堂の取締役会メンバーはいま、45%が女性です。女性の管理職もいまは32%ですが、40%をめざします。「世の中、男女比は50:50ですよね。適材適所でイコールな状態をつくりましょう」というわけです。

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