失踪したボリビア上院議長、国会前に登場「仕事させろ」

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サンパウロ=岡田玄
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 大統領が亡命し、野党の上院副議長が暫定大統領に就任した南米ボリビアで13日、失踪して辞職扱いとなっていた大統領派の上院議長が国会前に現れ、警官隊ともみあいになった。大統領不在の場合、上院議長は副議長よりも暫定大統領に就く立場が上位にあり、暫定大統領の職を巡って混乱が深まる可能性がある。

 地元メディアなどによると、現れたのはアドリアナ・サルバティエラ上院議長。13日午前、亡命したモラレス大統領の支持者と一緒に現れ、国会に入ろうとした。阻まれると「クーデターだ」と叫び、「わたしたちの仕事の場である国会で仕事をさせろ」と訴えた。

 ボリビアでは、モラレス大統領が10日、不正選挙疑惑で拡大した抗議に押されて辞任を表明。メキシコへと亡命した。憲法では、大統領不在の場合は副大統領、上下院議長の順で暫定大統領に就任すると定められているが、副大統領と下院議長は辞任。モラレス派のサルバティエラ氏も10日から行方不明となり辞職扱いとされたため、野党のヘアニネ・アニェス副議長が暫定大統領に就任していた。

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 モラレス氏は法的には国会で…

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