滋賀)激しい外国人材の獲得競争 監理費用が高騰

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山中由睦(よしちか)
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 日没間近の10月31日午後5時半すぎ。湖南市の山あいにある介護施設で、イスラム教徒の若い男女2人が床にひざをつき、西方の聖地「メッカ」に向かって祈りを捧げていた。机には日本語や介護のテキスト。朝から勉強していたという。

 男性はルクマン・ユスフさん(29)、女性はサラ・マウレンさん(30)。経済連携協定(EPA)に基づき2年前、インドネシアから介護福祉士の候補として来日した。「石部ケアセンター」などで働きながら国家資格の取得を目指す。日本語はある程度理解でき、働きぶりも丁寧と評判だ。

 通勤用の電動自転車が支給され、給料は日本人大卒と同程度。週1日は介護業務も免除され、勤務中も資格取得のための勉強ができる。副施設長の沢九仁男(くにお)さん(41)は「環境を整えないと、給料が高い都市部に人材が流れてしまう」。

 ケアセンターを運営する社会…

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