国の予算を使って首相が毎春開催する「桜を見る会」について、政府は13日、来年度の開催を中止することを決めた。招待者の選定基準などをめぐる批判が高まり、今後取り組む全面見直しに時間がかかるためと説明した。また、招待者の取りまとめの際、安倍晋三首相を含む官邸幹部や与党に推薦を依頼していたことも認めた。

 菅義偉官房長官が13日午後の記者会見で発表した。菅氏は「国民から色々な意見があった。真摯(しんし)に受け止め、いったん整理した上で行うことがいいのではないかという結論に至った」と話した。来年度の当初予算案を編成する時期が近づいている点なども考慮したとしている。

 安倍首相は13日夕、記者団の取材に「既に官房長官が説明した通りで、私の判断で中止をすることにした」とだけ話し、官邸を後にした。

 政府は、招待基準の明確化、招待プロセスの透明化、予算額、招待人数の4項目を中心に、幅広く意見を集めて、会のかたちを見直す。再来年度以降の再開について、菅氏は「基本的にはそういう(再開する)ことだと思う」と話した。

 今年の「開催要領」によると、…

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