京都)100年守ったハイカラ 舞鶴の「若の湯」

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大久保直樹
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 切り妻造りの玄関棟には、三角破風に金色で「若の湯」の文字。ざらっとした洗い出しの仕上げと、タイルが施された壁が味わい深い。

 京都府舞鶴市のJR西舞鶴駅から北西へ約900メートル。田辺城の城下町の面影を残す街並みを進むと、商店街の一角に目をひくハイカラな建物が見えてくる。銭湯の若の湯である。大正12(1923)年に建てられ、昨年5月、国の登録有形文化財に登録された。

 銭湯として営業を始めた歴史はもっと古く、明治36(1903)年。夕方になると、常連客がのれんに吸い込まれていく。脱衣場の木製ロッカーや旧式のマッサージチェアが、どこか懐かしい雰囲気を醸し出す。湯は「平成の名水百選」に選ばれた「真名井(まない)の清水(しみず)」を沸かしたものだ。

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 浴場は、男湯の壁に富士山と…

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