定期テスト、ノート持ち込み可 一夜漬けやめ考える力を

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渡辺純子
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 各地の公立中学校で定期テストを見直したり、廃止したりする動きが広がっている。思考力や表現力を重視する大学入試改革をにらみ、詰め込みの一夜漬けではなく、考える力をはぐくむ狙いだ。問題を出す教員も試されている。

 福岡県須恵町立須恵中学校(生徒数504人)では、「自学ノート」なら何冊でも持ち込むことができる。11月上旬にあった定期テスト。生徒の机にはカラフルな付箋(ふせん)が貼られたノートがあった。10冊ほど積み上げた生徒もいた。

 どの教科も問題が多く、記述式が中心。国語は新聞のコラムにタイトルを付けさせたり、「コンビニはなぜ『曲がり角』なのか」を121字以上で書かせたり。終了のチャイムが鳴ると、「くそむずい(難しい)」「時間足りんかったぁ」。ため息が漏れた。

 須恵中は今年度、これまで4回あった定期テストを6月と11月の2回に減らし、自学ノートの持ち込みをOKにした。毎日1ページ以上自宅学習し、教員に提出する自作のノートだ。原則手書きのみで、教員が毎日、中身を点検する。

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 「最初はイヤだなと思った…

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