福島第一原発がある大熊町の町長選、前副町長が初当選

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三浦英之
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 東京電力福島第一原発が立地し、4月に避難指示が一部地域で解除された福島県大熊町の町長選が10日、投開票され、前副町長の吉田淳氏(63)が初当選した。今後の復興のかじ取りを担う吉田氏は、当選確実の知らせを受け、「住民を守る意識を第一に仕事をしていきたい」と述べた。

 原発事故前の2007年から3期務めた渡辺利綱町長(72)は高齢を理由に引退する。8年ぶりの選挙戦は、吉田氏と前町議長の鈴木光一氏(64)の無所属新顔同士の一騎打ち。副町長として渡辺氏の町政を支えた吉田氏が制した。

 町内には廃炉作業がなかなか進まない福島第一原発に加え、除染作業で出た汚染土などを保管する中間貯蔵施設がある。吉田氏は「両施設はマイナスだけとはとらえず、産業の一つとして復興につなげる」などと訴え、支持を広げた。

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 避難指示が解除された地区に…

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