「一票の価値いくら?」投票の重み同年代へ伝える大学生

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浦島千佳
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教育ひろば

 選挙の出前トークや、期日前投票所の運営――。名古屋市立大(同市瑞穂区)に、「主権者教育」に力を入れるゼミがある。人文社会学部の三浦哲司准教授(36)=地方自治論=のもとで学ぶ学生たちは「一票の大切さ」を学びつつ、同じ若者に伝えようと知恵を絞っている。

 10月下旬、三浦ゼミの学生たちは名古屋女子大高校(名古屋市瑞穂区)にいた。選挙権年齢の18歳になったばかり、もしくは間もなく18歳になる2、3年生の生徒約200人に選挙に関する出前トークをするためだ。

 ともすれば堅くなりがちな選挙の話。飽きさせない工夫を学生たちはこらした。その一つが模擬投票だ。

 「高齢者福祉を充実させます!」「若者への経済援助を拡充します!」

 スーツ姿でたすきをかけた学生3人が架空の候補者になりきり、生徒たちに熱っぽく演説。選挙ポスターも作って会場に掲示した。瑞穂区選挙管理委員会の協力を得て、実際の投票記載台や投票箱を設置。学生たちが選挙事務担当者に扮して投票用紙を交付し、生徒たちに投票してもらった。開票作業も本物の選挙と同じ手順で行った。

 学生たちは、高校生にこんなクイズも出した。「自分の一票をお金に換算するといくらでしょう」

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 諸説あるが、学生たちの答え…

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