かわいい文化の原点 明るい女の子描いた内藤ルネ回顧展

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小川崇
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 少女雑誌の表紙や服飾などのデザインを手がけたイラストレーターの内藤ルネ(本名・内藤功=1932~2007)の回顧展「Roots of Kawaii 内藤ルネ展」が、故郷の愛知県岡崎市美術博物館で開催されている。大きな瞳に、厚めの唇が印象的な少女を数多く生み出し、現在も続く「かわいい文化」のルーツを振り返ることができる。

 岡崎生まれのルネは、戦前戦後を通じて編集者やイラストレーターとして女性たちの人気を集めた中原淳一(1913~83)に憧れ、50年代を中心に中原主宰の少女雑誌「ジュニアそれいゆ」のイラストを担当。それまでの控えめな少女画とは異なり、ルネが描くデフォルメされた明るい女の子は多くの女性を魅了した。少女のイラストだけでなく、白い飾り棚のインテリア、パンダグッズに影響を与えたキャラクター商品「ルネパンダ」なども生み出した。

 回顧展では、幼少期からブームの再燃までをたどる。雑誌の表紙や挿絵のイラスト、キャラクターデザインの元になった原画など初出展の作品を含め約400点を展示。地元ゆかりのコーナーでは、ルネと交流があった同級生らへの手紙や小学校時代の写真も紹介している。

 来年1月13日まで。午前10時~午後5時。月曜休館。観覧料は高校生以上800円、小中学生400円。問い合わせは同館(0564・28・5000)。

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