副大統領、挑発受けて立つ フィリピンの麻薬戦争を批判
クアラルンプール=鈴木暁子
多くの死者を出し、「麻薬戦争」とも言われるフィリピンの麻薬犯罪取り締まりを担う責任者に、ドゥテルテ大統領の手法を批判してきたロブレド副大統領が就任した。ドゥテルテ氏の挑発的ともいえる任命を受けて立った格好だ。
麻薬犯罪撲滅を掲げるドゥテルテ氏の下、フィリピンでは密売などに関わったとされる5500人以上が警官に殺害されている。無実の人や貧困層が殺害される例も多く、ロブレド氏は先月もメディアに「麻薬戦争は失敗。調整が必要だ」と語っていた。
これに対し、ドゥテルテ氏は先月末、ロブレド氏を麻薬取り締まりを管轄する省庁間委員会(ICAD)の共同委員長に任命。「批判する者は答えをもっているべきだ」と、その手腕を試す人事であることを隠さなかった。
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6日に受諾したロブレド氏は…
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