時代の逆を行く写真館 ダゲレオタイプに「需要ある」

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臼井昭仁
【動画】愛知県津島市の写真館では、19世紀の撮影技法で撮影をしてくれる=臼井昭仁撮影
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 「ダゲレオタイプ」という19世紀の撮影技法に取り組む写真館が愛知県津島市にある。自作のカメラも完成し、近く一般向けに記念撮影を始める。世はデジタル時代だが、ここで提供するのは複製も加工もできない、世界で1点だけの銀板写真だ。

 「イトウ写真舘」2階のスタジオに置かれているのは、伊藤悠吾(ゆうご)さん(28)が2年がかりで作り上げた暗室付きの大型カメラ。これで撮影できるダゲレオタイプは180年前、世界で初めて実用的な写真技法として発表された。

 銀板に、輝きを伴った緻密(ちみつ)な画像が刻まれた、独特の味わいを持つ写真だが、非常に手間がかかる。

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 まず銀を圧着させた銅板を鏡…

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