「訪日客を東北へ」熱帯びる誘致合戦 課題は宿泊数
徳島慎也
東北地方の空港を利用する訪日外国人客が急増している。東京五輪を前に、各空港が国際路線の誘致に力を入れているためだ。だが全国を見渡すと、東北での宿泊客は全体の1.5%ほど。PR次第で、まだ伸びしろがありそうだ。
「サワディカー(タイ語で『こんにちは』)」
30日朝、仙台空港(宮城県名取市)に地元の観光業界関係者らが集まり、旅行客たちを出迎えた。仙台とバンコクを結ぶ定期便が約5年半ぶりに再開され、その第一便が到着したのだ。夫婦で訪れた男性(68)は、銀山温泉(山形県)や乳頭温泉(秋田県)に行くといい「フルーツ狩りも楽しみだ」と笑顔だった。
タイ国際航空が運航する仙台―バンコクの定期便は、2013年12月に就航したが、タイの政情不安などの影響で4カ月で運休となった。
空港を運営する仙台国際空港会社は、親日家が多いタイからの観光客に加え、タイに多くの東北の製造業者が進出していることからビジネス需要も見込めると誘致活動を継続。今回、再開が実現した。
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バンコク線は、すでに運航中…
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