「にわかファン」の心つかんだW杯 元日本代表が考えた

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 1カ月半の盛り上がりを見せ、ラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会が閉幕した。英国で開かれた1999年W杯日本代表メンバーで、朝日新聞夕刊でコラム「知って楽しむラグビー学」を連載する平尾剛さん(44)=神戸親和女子大教授=が改めてこの大会の意義を語った。

 ラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会が閉幕した。

 ティア1(伝統ある強豪チーム)に次ぐ2番手、ティア2に属する日本。しかも、さほどラグビーが根付いていないアジアで初めて催された今回のW杯だったが、国際統括団体であるワールドラグビー(WR)のビル・ボーモント会長は「おそらく過去最高のラグビーW杯」と称賛した。

 その理由は、ホスト国である日本が躍進し初の8強入りを果たしたことに加え、ラグビーが持つ文化に多くの人が共感したことにある。

 試合が終われば、両チームの選手が互いをたたえ合う。勝敗の行方よりも、試合を楽しむという姿勢を重んじる。ラグビーファンならなじみのあるこうした振る舞いも、「にわかファン」の目には新鮮に映ったはずだ。

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