ウクライナ疑惑で証言を一転 米政府高官「思い出した」

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ワシントン=渡辺丘
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 トランプ米大統領をめぐる「ウクライナ疑惑」で、米政府高官が「思い出した」として証言を一転させた。これまでは、トランプ氏がウクライナに求めていた、バイデン前副大統領らの疑惑に関する調査と、同国への軍事支援凍結は「関係ない」としていたが、「関連があると、ウクライナ側に伝えていた」と述べ、「米側が見返りを求めていた」と認めた。

 証言内容を変えたのは、ソンドランド駐欧州連合(EU)大使。長年の共和党支援者で、トランプ氏からの指名で現職に就任した。弾劾(だんがい)調査を進めている米議会下院で10月に証言した際の陳述書では、トランプ氏らがバイデン氏の調査をウクライナに求めていたことは、「9月下旬まで知らなかった」と主張していた。

 ところが、ソンドランド氏が11月4日付に提出し、下院が5日に公表した追加陳述書では、9月上旬には疑惑の調査と軍事支援凍結が結びついていると認識していたと述べた。以前と変わった理由は「記憶が喚起された」としている。また、9月1日にウクライナ大統領の補佐官と会談した際には、疑惑調査の表明がなければ、軍事支援の凍結解除は「おそらくないだろう」と伝えたことも「今は思い出している」とした。

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 ソンドランド氏のこれまでの…

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