高校生が考える津波への備え、北海道の4人が国連で提言

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ニューヨーク=藤原学思
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 国連が定める「世界津波の日」の5日、米ニューヨークの国連本部で、津波への備えや意識向上などについての討論会があった。日本からは北海道の高校生4人が参加し、津波のリスク低減に向けて若い世代がいかに関与するかをめぐって意見を出しあった。

 4人は9月に北海道であった「高校生サミット」でも議長や司会を務めた。札幌国際情報高2年の井戸静星(しずほ)さんは、高校生の防災ネットワーク作りのためにSNSのアカウントを作成したことを紹介。会合後、スウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥンベリさん(16)を「尊敬している」と述べ、「一人の力は小さいが、熱意が伝染すれば大きなムーブメントになる」と語った。

 また、札幌南高2年のプラート・アルヴィンさんは「避難訓練は事前の生徒への通告なしに実施することで、意識が高まると思う」と提言。他にも「他人事ではなく自分事としてとらえる」などの意見が上がり、集まった各国の代表からも賛同の声が上がった。

 討論会は国連防災機関(UNDRR)や日本代表部などが主催。参加した水鳥真美・国連事務総長特別代表(防災担当)は「気候変動により、若い世代はより将来の危機にひんしている。世代間の断絶を超え、彼らが自治体やコミュニティーの中で考えを示してほしい」と期待を述べた。

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