2020年度に大学入試センター試験に代わって始まる大学入学共通テストで、英語の民間試験の活用が土壇場で見送られた。文部科学省は今後1年を目途に検討を進め、いまの中学1年生が主に受験する24年度に新制度の導入を目指すという。受験生はいったいどうすればいいのか。
いまの高校2年生が主に受ける20年度の共通テストでの民間試験の活用見送りが発表されたのは、萩生田光一文部科学相の1日の記者会見だった。「自信を持って受験生のみなさんにおすすめできるシステムにはなっていない」。萩生田氏はこう述べ、試験を公平に受けられる仕組みになっていないことを認めた。
経済格差や地域格差への対応が十分でないことを棚上げし、自身がテレビ番組で「身の丈に合わせてがんばってもらえば」と述べたこともあり、萩生田氏に対してだけでなく民間試験の活用に対して、一気に批判が広がった。
問題は格差だけではなかった…
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