宮城)父の戦場日記、追い続けた息子 故郷で映画上映へ

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編集委員・石橋英昭
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 74年前、宮城県亘理町出身の佐藤冨五郎さんは、太平洋の小さな島で敵軍に囲まれ、餓死をした。残されたのは戦地で書き続けた日記だけ。その日記を大事に大事にしてきた息子・勉さん(78)の思いが、「タリナイ」という題の映画になった。勉さんが今も住む亘理町で24日、上映会がある。

 冨五郎さんは1943年8月、日本の委任統治領だったマーシャル諸島の警備隊に配属された。亡くなったのは45年4月、39歳のとき。まだ幼かった勉さんに父の記憶はない。

 生き残った戦友が敗戦の翌年、冨五郎さんが書きつづった手帳2冊を、届けてくれた。家族にあてた「遺書」も書いてある。

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 「僕ノ分マデ子供ヲ可愛ガツ…

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