国家安全保障局に来春、経済班 体制強化の背景にあの国

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二階堂友紀
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 国家安全保障局(NSS)は来年4月、新たに「経済班」を発足させる。なぜ今、「外交・安全保障の司令塔」に「経済」なのか。

 NSSは首相をトップにした4大臣会合などで外交や安全保障の基本方針を定める国家安全保障会議(NSC)の事務局で、経済班の新設に向けて動き始めた。10月31日付で経済産業省出身の内閣審議官ポストを新設するなど、経産、財務、総務、外務の4省から計5人を出向させ、約10人体制で設置準備室を立ち上げた。

 「経済と国家安全保障は離れているのではないかと考えられてきたが、接近し、重なってきている」。NSSの参事官は米中の覇権争いなどを例に挙げ、経済安保という視点の重要性の高まりを強調した。

 経済班の新設は、NSS局長を外務省出身の谷内正太郎氏から、警察庁出身の北村滋・前内閣情報官に交代させる今年9月の人事と並行して、官邸内で検討されてきた。

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 きっかけの一つとされるのが…

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