カンボジア元野党党首が帰国へ 政権側「即逮捕」の構え

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鈴木暁子=バンコク 東谷晃平
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 カンボジアで、フン・セン政権の訴えを受けて、2017年に最大野党・救国党が解党させられてから約2年。フランスでの生活を余儀なくされてきた元党首が9日に帰国して、団結を訴える方針だ。政権側は「帰国すれば即逮捕」の構え。同国では緊張が高まっている。

 「多くの同志が暗殺、逮捕され、亡命を余儀なくされた。暴力なしにカンボジアに戻り、民主主義を取り戻すしか道はない」

 救国党のサム・レンシー元党首は10月末、そんなメッセージを公表して11月9日の帰国を明言し、国民に団結を呼びかけた。

 同国では、昨年の総選挙でフン・セン首相が率いる与党・人民党が下院の全125議席を獲得し、「一党独裁」状態にある。救国党は17年11月、政権の訴えに基づく最高裁命令で解党させられ、昨年の総選挙では排除された。100人以上の党幹部は5年間の活動禁止となり、海外生活を余儀なくされている。

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