「どん底」からの改革 南ア監督「困難抱える国の力に」

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菅沼遼
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 ラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会を制した南アフリカは、2年前、テストマッチでなかなか勝てない「どん底」にいた。そこからの躍進は、ワールドラグビーの年間表彰式で3日、最優秀監督に選ばれたヨハン・エラスムス氏(46)の存在なくして語れない。「ラグビーは困難をかかえる国の力になる」。そんな信念で選手の意識を改革し、チームを頂点に導き、国を熱狂させた。

 エラスムス監督は大会後の退任を2日の決勝前から表明していた。32―12でイングランドに勝ち、表彰式で金メダルを受け取り、ともにチームをまとめた主将のコリシと壇上でかたく抱き合った。「多くの人は優勝できないと思っていた。でも、南アの人は決して諦めない。誇りに思う」

 南アは前回大会後、2016、17年の2年間のテストマッチで11勝12敗2分けと負け越した。前任監督が辞めた。

 W杯まで1年半となった昨年3月にエラスムス監督は就任した。現役時代はFW第3列の選手で代表36キャップ。欧州クラブを率いたこともある指導者だ。

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