静岡)共同保育の実践、「沈没家族」9日上映

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阿久沢悦子
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 1995年から7年間、東京で、独身男性や幼い子がいる女性らが共同保育を実践した。そこで育った加納土(かのうつち)さん(25)によるドキュメンタリー映画「沈没家族」が9日午後1時、静岡市葵区御幸町のサールナートホールで上映される。上映後、土さんのほか、静岡の当事者をまじえ、ひとり親、特別養子縁組など「家族のカタチ」を問い直すトークもある。

 土さんの母・穂子(ほこ)さんは21歳で出産後、父である「山くん」と籍を入れずに赤の他人と共同で子育てを始めた。共同体は、「男女共同参画が進むと日本が沈没する」という当時の政治家の発言に抗議し、「沈没家族」と名付けたという。

 映画は土さんの武蔵大の卒業制作。20歳の誕生日に当時一緒に暮らしていた人たちと同窓会を開き、「保育人」だった人たちのことをもっと知りたいと思ったのがきっかけで、カメラを回し始めた。

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 土さんは穂子さん、「山くん…

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