「モンスター」井上、真の世界一になるか ボクシング

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塩谷耕吾 伊藤雅哉
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 拳闘世界一は「モンスター」か、それとも「閃光(せんこう)」か。プロボクシングのワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム級トーナメント決勝が7日午後9時過ぎ、さいたまスーパーアリーナである。モンスターの異名を持つ世界ボクシング協会(WBA)、国際ボクシング連盟(IBF)世界バンタム級王者の井上尚弥(26)=大橋=、閃光と呼ばれるWBA同級スーパー王者ノニト・ドネア(36)=フィリピン=が相まみえる。「世界一」を争う一戦は、異例の盛り上がりを見せている。

NHKが57年ぶりに中継

 プロボクシングには世界王者を置く主要団体が四つある。その異なる団体の王者らから選ばれた8人が参加するトーナメントがWBSSだ。主催者側は「ベストの中のベスト」を決める大会と銘打っている。

 決勝のチケットは1万~10万円と高価だが、約2万席が完売。「販売開始から17分で売り切れたチケットサイトもあった。こんな売れ方があるのか、と」。井上が所属する大橋ジムの大橋秀行会長は驚いた。

 放送態勢も異例の手厚さだ。地上波のフジテレビ系列に加え、NHKがBS8Kで生中継。さらにWOWOWが2日後の9日に録画放送する。

 NHKが国内開催のプロボクシングを中継するのは57年ぶり。担当者は「歴史的な選手を映像に残すため」と理由を話す。フジテレビの竹内太郎プロデューサーは「勝ち方がセンセーショナルで、ボクシングに興味のないライト層にも分かりやすい」。

 「歴史的」「勝ち方がセンセーショナル」なのが井上だ。

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■無敗の男…

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