「ワンチーム」の連呼に違和感 五輪マラソン移転問題

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野村周平
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 2020年東京五輪のマラソン・競歩会場の札幌変更を巡る協議で「ワンチーム(一つのチーム)」という言葉が繰り返し使われた。ラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会で準々決勝に進出した日本代表が掲げ、一躍有名になったスローガンだ。

 東京都小池百合子知事が「私たちはワンチーム。信頼関係なくして大会の成功はない」といえば、大会組織委員会の森喜朗会長や橋本聖子五輪相もその言葉で結束を強調した。10月31日の夕食会では、日本代表の選手たちが作ったチームの歌「ビクトリーロード」が演奏され、国際オリンピック委員会(IOC)の幹部まで合唱した。

 これで信頼関係が深まるのであれば、それは悪いことではないだろう。ただ、ラグビーを長く取材してきた記者として、強く違和感を覚えた。

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 ラグビー界では、居住期間な…

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