国公立3位のマンモス大が大阪に 府立と市立、なぜ統合
聞き手・坂東慎一郎
大阪府立大と大阪市立大が2022年度の統合に向かっている。学生数は国公立大で全国3位。新キャンパスを大阪城そばに新設する構想もある。新大学は何をめざすのか。統合にさきがけ、今年4月、両大学の運営法人が一体化して誕生した「公立大学法人大阪」の西沢良記(よしき)理事長(74)に尋ねた。
――そもそも、なぜ大学を統合するのでしょうか。
人口減少で社会がいろいろ変化する中、大学の形も考え直さないといけない。一定の規模を誇る高度研究型の大学をつくり、スケールメリットを生かして世界的なプレゼンス(存在感)を上げていく必要がある。長期的な視野で、世界的な大学間競争を勝ち抜いていくことが必要だ。
統合は適切な相手がいなければ難しい。幸い府立大と市立大は近い場所にあり、そして設置者の府・市が非常に近い関係にある。
――統合による具体的な効果は。
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両大学の分野を統合すると人…
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