河井克行法相が辞任 妻陣営の公職選挙法違反疑惑で

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 河井克行法相(56)は31日、7月の参院選で初当選した妻の案里氏(46)の陣営が公職選挙法で定められた上限を超える報酬を運動員に支払った疑惑をめぐり、安倍晋三首相に辞表を提出した。安倍内閣では25日に菅原一秀衆院議員が経済産業相を辞任したばかり。相次ぐ閣僚の辞任は安倍政権への打撃になるとともに、首相の任命責任が問われる。

 週刊文春(電子版)は30日、広島選挙区から立候補した案里氏の陣営が、選挙カーから名前などを連呼する運動員13人に対し、公職選挙法で定められた日当の上限額1万5千円を超える3万円を報酬として支払ったなどと報じた。

 河井氏は31日、首相に辞表を提出した後、官邸で記者団に対し、週刊文春の報道について「私も妻も全くあずかり知らない」と述べた。その上で、「調査を行う間、法務行政への信頼は停止してしまう」とし、辞任を決断したと説明した。

 首相は辞表を受理した後、記者団に「任命したのは私だ。こうした結果となり、その責任を痛感している」と述べ、「国民の皆さまに深く心からおわびを申し上げたい」と謝罪した。

 菅原氏に続く閣僚の辞任について「厳しい批判があることは真摯(しんし)に受け止めなければならない」と語った。具体的にどう責任を取るのかという質問に対しては「国民の皆さまの信頼を回復して、しっかりと行政を前に進めていくことで責任を果たしていきたい」と述べるにとどめた。

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 首相は河井氏の後任に自民党

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