大阪・ミナミのトリイホール、来春閉館へ 落語家ら高座

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篠塚健一 土井恵里菜
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 大阪・ミナミの文化発信拠点の一つで、人間国宝だった上方落語の故桂米朝さんや江戸落語の名人と呼ばれた故古今亭志ん朝さんらがかつて高座に上がった「トリイホール」(大阪市中央区)が来春、閉館することが1日わかった。

 ホールは、多くの書物を残した米朝さんが執筆の場とするなど芸人が常連だった旅館「上方」の跡地に建ったビルの4階に1991年4月にオープン。ビル建設にあたり、若手が研鑽(けんさん)できる場を求めた米朝さんにオーナーの鳥居学さん(60)が応えて貸しホールとした。「ミナミの名所に」と米朝さんは期待を寄せ、志ん朝さんが独演会を開くなど、東西の落語家が出演。米朝さんの長男で落語家の桂米団治さん(60)が携わる毎月1日のトリイ寄席は289回を重ね、演芸や演劇の公演や上方文化の講座なども開かれてきた。

 鳥居さんによると、来年3月…

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