(登ってきました)能郷白山、濃尾平野見おろす「盟主」
六郷孝也
「越美山地の盟主」と呼ばれる能郷白山に登った。濃尾平野から見ると雪の訪れが早く、春遅くまで白く輝く山だ。山頂に立つと平野のほぼ全域と伊勢湾も見通せた。眼下の名古屋市内から登山口まで車で4時間、約200キロを走り、2時間歩いて登った。「こんな近くだったのか」。タヌキにでも化かされたような眺めだった。
能郷白山は加越山地の白山と同じ名を持つ。「能郷」の由来は、能の里として、また薄墨桜でも有名な岐阜県本巣市の能郷谷の奥にそびえることに由来する。加越、越美両山地を合わせて両白山地と呼ぶ。両山とも泰澄(たいちょう)法師が開山したとされ、1300年を超える信仰の山だ。
1492m標高点は「コロンブスピーク」
10月中旬、名古屋を午前3時に車で発ち、7時半に岐阜・福井県境の温見(ぬくみ)峠から登り始めた。山頂までの距離は2・5キロほど。地形図に「1492」と記された標高点まで急登が続き、設置されたロープを頼りに登る岩場が数カ所ある。
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1492標高点に「コロンブ…
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