監督は消極的でも… 侍Jに複数ポジションが必要な理由

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井上翔太
【動画】東京五輪への思いを語る野球日本代表の稲葉篤紀監督
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 巨人のキャプテン坂本勇人が三塁を守り、ヤクルトの中心選手・山田哲人が一塁ミットをはめる。野球の日本代表「侍ジャパン」が、国際大会「プレミア12」(11月5日初戦)に向けて行う合宿で、普段はあまり見られない光景が繰り広げられている。主力も例外ではない、不慣れなポジションへの挑戦。国際大会特有の準備でもある。

 沖縄合宿初日の10月28日。日本シリーズに出場していたソフトバンクと巨人の選手たちが、練習に合流した。

 遊撃を守っていた坂本がノックの途中、三塁手の練習を始めた。「もしかしたらやる機会があるかもしれないので、準備だけはしておきたい」。遊撃手用のグラブのまま、無駄のない動きで、打球をさばいていた。見届けた稲葉篤紀監督は「意外とできる。精力的に練習してくれて、ありがたい」と話した。

北京での苦い記憶

 稲葉監督はもともと、普段守っていない守備位置を任せることには消極的だ。

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 以前インタビューした際、「…

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