市民は覆面禁止、なのに警察はフルフェース 香港で物議

有料記事

深セン=益満雄一郎
[PR]

 デモ参加者が顔を隠す行為を覆面禁止法で禁じた香港で、デモ隊を制圧する警察官がマスクやサングラスを着用して個人を特定できないようにしていることが物議を醸している。警察官は過度な武力を使用しても誰かわからないため、警察側の暴力がエスカレートするとの懸念が出ている。

 香港紙・明報は28日、覆面禁止法が施行された今月5日以降、21日までに発生した24カ所の衝突で撮影された延べ366人の警察官の写真を分析し、少なくとも51・9%の警察官が顔を隠していたと報じた。

 同法の対象はデモ参加者で、警察官は法律違反にならない。匿名で明報の取材に応じた警察幹部は、顔を隠す理由について「違法な取り締まりをしても責任追及される事態を防ぐため」などと説明した。

ここから続き

 親中派は個人情報を守るため…

この記事は有料記事です。残り231文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら