在任45日、辞任会見わずか4分 菅原氏疑惑語らず退場

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 大臣就任から45日、菅原一秀経済産業相が、選挙区(衆院東京9区)内での寄付問題で辞任した。関西電力の金品受け取り問題で見せた舌鋒(ぜっぽう)は影を潜め、自らの疑惑には説明責任を放棄したまま退場。元秘書は「全て秘書のせいにしている」と猛烈に批判した。

 「ただいま安倍総理に辞表を提出してきました」

 25日午前8時35分にあらかじめセットされていた国会内での閣議後会見。ほぼ定刻に現れた菅原氏は淡々と切り出した。辞任理由は「国会の法案審議の停滞」と説明し、肝心の寄付問題については「今後、事実関係を確認して説明責任を果たしたい」と述べただけだった。

 秘書が今月17日の支援者の通夜に香典2万円を持参したという疑惑の核心については、記者の質問を受けて簡単に説明した。本来は自分が17日に出席する予定だったが、台風19号の閣僚会合が急に入って行けなかった▽秘書が17日に持参したことを確認せず、自分も翌18日の葬儀に香典を持参した▽後日、遺族から一つ返却されてダブリを把握した――という内容だった。

 受け付けた質問は4問。経産省の担当者が「ありがとうございました!」と叫ぶと、会見はわずか約4分で「強制終了」となった。

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 「菅原氏はすごく細かく指示する人。秘書が勝手に通夜に行くなんてあり得ない」

 菅原氏の秘書を十数年前に務…

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