絶景食堂で味わう、こだわりの「天空のラーメン」

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高木真也
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 長野・岐阜県境に、標高2千メートルを超す山荘でしか食べられないラーメンがあるという。「天空」で味わうラーメンを求め、記者が北アルプスへ足を伸ばした。

 向かったのは、西穂高岳(2909メートル)に連なる稜線(りょうせん)上で通年営業する西穂山荘(2367メートル)。山小屋としては珍しい、「みそラーメン」を提供している。こだわりのラーメンを目当てに訪れる登山客も少なくないという。

 9月中旬、新穂高ロープウェーを使い、西穂山荘へ。ロープウェー終点の西穂高口(2156メートル)から樹林帯を1時間半ほど歩く。登山グループからは、「早くラーメン食べたいね」という声が聞こえてくる。暦は秋だが、日差しが強く夏山と変わらない暑さだ。午前10時半、汗だくで山荘にたどり着くと、周辺は50人を超える登山者でにぎわっていた。

 早速、食堂で「西穂らーめん みそ味」を注文した。エビの香りがほのかに混ざったラーメンがやってきた。具材もメンマ、チャーシュー、半分に割ったゆで卵と豪勢だ。細い縮れ麺はスープがよく絡み、舌先から全身に塩気が染み渡っていくようだ。汗をかいて失った塩分を取り戻そうと、あっという間にスープまで平らげてしまった。

 「登山は大量の汗をかくので塩分をしっかり取れるよう、濃いめの味付けにしています。熱中症予防にもぴったり」と、ラーメンを開発した西穂山荘の粟沢徹支配人(56)。気象予報士の資格を持ち、夕食時には宿泊者に山の気候を解説してくれる、名物支配人でもある。

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