がん情報、図書館で集めて 科学的根拠ある本を入り口に

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小西孝司
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 日本人の2人に1人がかかる「国民病」ともいえるがんについて、公立図書館が情報発信の拠点になっている。国のプロジェクトも後押ししている。

 島根県立図書館(松江市)は2007年、がんの種類ごとに分類した「がん関連図書コーナー」を設置した。その2年後に県の別枠の予算がついたこともあり、所蔵数は約1900冊にのぼる。古い本は順次書庫に移しているが、それでも開架の棚には約1千冊を置いている。医学的な見地のものから闘病記、仕事との両立の仕方など、内容はさまざま。県内には患者や家族が話し合う場「がんサロン」が20カ所以上あるが、その会報の一部も置いている。

 県の「地域がん登録報告書」(15年)によると、県内の部位別のがん罹患(りかん)数は男性は胃や前立腺、肺、女性は乳房、胃、大腸が多い。県立図書館資料情報課の椋田美香さんは「利用者の要望でコーナーを設置したが、よく借りていただいている感じがします。ネットの情報は玉石混交ですが、どういう本を置くかは吟味して選んでいます」。

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 図書館の情報発信を後押しし…

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