中国、記者に「習近平思想」試験 不合格なら取材NG

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北京=高田正幸
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 中国政府は28日から、国内の主要な新聞社やテレビ局で編集業務に携わる記者らを対象に、習近平(シーチンピン)国家主席の思想の理解度をはかる試験を実施する。国営新華社通信が報じた。合格しなければ記者証が発行されず取材ができなくなるため、「締め付け強化」との懸念が出ている。

 中国の記者は5年に1度、記者証を更新する必要がある。2014年から記者倫理などを問う試験が義務づけられていたが、今回から習氏の政治理念「習近平の新時代の中国の特色ある社会主義思想」を問う問題が加わった。

 試験は習氏の思想を党員らに徹底するために中国共産党が開発した教育アプリ「学習強国」などを通じて実施。選択式で100問出題され、8割以上の得点で合格となる。「学習強国」で公開されている練習問題には、習氏の発言や党の思想としてどれが適切かを選ぶものもある。

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