群馬)渓谷の記憶伝える水彩画を展示 川原湯のカフェ

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丹野宗丈
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 八ツ場(やんば)ダム群馬県長野原町)に臨む川原湯地区のカフェに、ダム建設に伴い消えていった地元の風景を描いた水彩画が飾ってある。試験貯水中のダムは台風19号の影響で一気に水がたまった。温かいタッチで描かれた絵を見ると、水底に沈んだ渓谷の記憶がじんわりと伝わってくる。

 カフェは「ハナカシワ」。旧川原湯温泉街で「柏屋旅館」を営んでいた豊田幹雄さん(53)と妻香織さん(46)が高台の代替地に移転後の2016年にオープンさせた。

 ギャラリースペースを備える店内には、旧川原湯を中心とした水彩画が約20点展示され、水没前の地域の様子などを伝える。かつての柏屋旅館や共同浴場の王湯といった旧温泉街の町並みのほか、水没予定地にあった時のJR吾妻線川原湯温泉駅や町立第一小学校などが描かれ、建設中のダム本体の絵もある。コーヒーや紅茶を飲みつつ、昔の風景に思いをはせる時間に浸ることができる。

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 多くは前橋市の水彩画家、塩…

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