巨人打線、「魔球」のえじき 五回まで走者出せず
辻隆徳
(20日、プロ野球日本シリーズ ソフトバンク6-3巨人)
“魔球”。下手投げの高橋礼が投じた沈んで落ちる110キロ台のシンカーは、巨人打線にとって、そう思えたかもしれない。前日に続いて無安打に終わった丸はいう。「投げている情報はあったが、合わなかった……」。吉村打撃総合コーチも「シンカーを意識させられすぎた。反省ですね」と脱帽した。
シンカーに加え、スライダーなど緩い変化球を意識させられ、130キロ台後半の直球でタイミングを外された。五回まで一人の走者も出せず、その間、内野ゴロ8、空振り三振5、三邪飛で、外野に打球を飛ばせたのは一人だけ。六回に先頭の若林が死球で出塁し、犠打で二塁に進んだが、重信は変化球でタイミングを外された後の3球目、内角133キロの直球に詰まり、遊直に。二塁走者が戻れずに併殺となった。
チームが高橋礼と対戦するのは今季2度目。1度目の対戦となった6月の交流戦では、丸と岡本が適時打を放ち、この右腕に黒星をつけていた。苦手意識はなかったはず……。が、このときの対戦では意識していなかった緩い沈む球が打者を悩ませた。
九回に3四球を足場に、3点を返したが、時すでに遅し。前回ソフトバンクと対戦した2000年と同じ2連敗スタート。19年前はそこから4連勝したが、あのときを再現できるか。巨人打線の真価が問われる。(辻隆徳)
2番手の大竹が誤算
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巨人は2番手の大竹が誤算だ…
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