京アニ、被災スタジオを撤去へ 負傷者27人は職場復帰

有料記事京アニ放火

大貫聡子
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 京都アニメーション第1スタジオ(京都市伏見区)の放火殺人事件で、発生から3カ月となる18日、京アニの八田(はった)英明社長が京都市内で会見し、「まだまだ日常には遠い」と心境を語った。36人が犠牲になった第1スタジオは取り壊すものの、新たなスタジオを再建するかは白紙だという。

 176人いた従業員の4割近くが事件で死傷した。スタジオ内で負傷した33人のうち27人が職場復帰したが、今も6人が治療や療養で復帰できていないという。八田社長は「7月18日まであった日常が、今はない。会社に行くと、いた人たちが突然いなくなってしまった」と述べた。精神的なストレスで仕事が手につかない従業員もおり、8月5日から約1カ月、休業していたことを明らかにした。

 来年度以降、新規採用を進めるものの、八田社長は「人材育成に近道はない」と語った。会社再建については、「遺族の思いを受け止めるのが一番の再建。形ではなく、クリエーターが心を取り戻すことが一番大事」と述べた。

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 現在、京アニは公開を延期し…

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