G20、米首都で開幕 景気減速の中の成長持続焦点
ワシントン=笠井哲也 青山直篤
主要20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が17日夜(日本時間18日午前)、米ワシントンで始まった。米中貿易摩擦などの影響で世界経済が軒並み減速しつつあるなかで、成長持続に向けた協調姿勢を打ち出せるかが焦点となる。
麻生太郎財務相と日本銀行の黒田東彦総裁が出席して議長を務める。開催に先立ち記者会見した黒田総裁は、世界経済の先行きについて、「世界貿易が減少に転じて製造業の景況感がかなり悪化しているなかで、回復の時期が後ずれしている」との認識を示した。米中通商協議が11日に「第1段階の合意」に達し、17日、英国と欧州連合(EU)が離脱条件で合意したことで、不透明感は多少、和らいだとしつつも「リスク全体はまだ高めの状況が続いている」と指摘した。
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