(特派員メモ)喫茶店で残った違和感 @トルコ・アクチャカレ

有料記事

其山史晃
[PR]

 トルコ軍が南隣のシリア北部での軍事作戦を始めて間もなく、国境沿いのトルコ側の町アクチャカレを訪れた。すでに地上戦に入ったシリア側の町からは、ダダダダという機関銃の音が聞こえてきた。

 シリア国境の壁まで150メートルの喫茶店は絶好の眺望場所で、記者のたまり場になっていた。お茶を飲んでいると突然、ズドン、ズドンとトルコ軍の長距離砲の連続射撃が始まった。砲撃はあたりの空気を震わせ、体が飛び上がりそうだ。記者らは着弾点を見極めようと目をこらした。

 そんな時、喫茶店の常連客とみられる中年男性が「ドーンって音はするけど、本当に撃ってるのかな」とつぶやいた。隣で地面に落書きしていた男性が「飛んでる弾は見えないもんな」と応じた。

ここから続き

 緊張の糸が切れるようなやり…

この記事は有料記事です。残り158文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら