岡山)版画で描く静寂の世界 ろうの安藤さん倉敷で個展
中村通子
倉敷市在住のろうの版画家安藤昌平さん(83)の個展が、天満屋倉敷店美術画廊(同市阿知1丁目)で始まった。県内外の各地を訪ね、静かなたたずまいを精密な線で描いた作品は、大きな賞を得るなど高い評価を得ている。21日まで。
安藤さんは、旧久米町(現・津山市)出身。やんちゃな性格で、3歳ごろの夏、風呂に勢いよく飛び込んだら頭までつかり、耳に水が入った。中耳炎にかかり、これが元で小学4年ごろから徐々に耳が聞こえなくなった。
15歳の時、岡山市の県立岡山聾学校に入学。自宅から遠く通えないため、寄宿舎に入り、勉強や木工技術を学んだ。ここで、人生の転機を得る。
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