「関係改善へ小さな土台を作りたい」訪日する韓国首相

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ソウル=神谷毅
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 朝日新聞の単独会見に応じた韓国の李洛淵(イナギョン)首相(66)は元大手紙記者で東京駐在経験もあり、文在寅(ムンジェイン)政権では有数の「知日派」だ。文大統領の信頼が厚く、世論調査では次期大統領候補の人気トップでもある。会見では今回の訪日を、日韓首脳会談につなげたいという願いを語った。

 李氏は1990年から約3年間、韓国紙の東京特派員として、新宿のマンションで暮らした。赴任前には政党党首だった金大中氏(後の大統領)の側近から国会議員への出馬を打診されたが、日本行きを選択。当時は日本人と親しくなろうと、今もカラオケで披露する石原裕次郎の歌を必死で覚えたという。

 今回の会見では、台風19号がもたらした被害に触れ、「とても胸が痛む。隣国の一人の人間として慰めの言葉を伝えたい。韓国の国民も同じ心だ」と哀悼の意を示した。また、90年に現在の上皇さまが天皇に就いた即位礼正殿の儀を特派員として取材した経験を踏まえ、「今回、韓国首相として参列することに縁の大切さと奥深さを感じる。日本国民にお祝いを申し上げ、みなさんが幸せになることを祈る韓国国民の心を伝えたい」と述べた。

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 李氏は駐在当時の日本人との…

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