和歌山)朝日俳壇・歌壇選者らが歌仙を巻く 来月新宮で

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東孝司
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 和歌山県出身の芥川賞作家・辻原登さん(73)、朝日歌壇選者の歌人・永田和宏さん(72)、朝日俳壇選者の俳人・長谷川櫂さん(65)という、そうそうたる顔ぶれが歌仙(連句)を披露するイベント「熊野・新宮で『歌仙』を巻く!!」が11月24日午後2時から、新宮市井の沢の新宮ユーアイホテルである。新宮市立佐藤春夫記念館が30周年を記念して企画した。

 歌仙とは、2人以上の詠み手が五七五の長句と七七の短句を順々に36句並べていく連句のことで、詠むことを巻くと呼ぶ。今年発行の3氏の共著「歌仙はすごい」(中公新書)に、観客を前にした公開の会の様子が収録されていることを知った辻本雄一館長(74)が、旧知の辻原さんに新宮での開催を打診。3氏の日程がうまく整ったという。

 歌仙は2枚の懐紙を用い、1枚目「初折」の表に6句、裏に12句、2枚目「名残の折」の表に12句、裏に6句記すのがルール。当日会場では最後の「名残の折の裏」を3氏が詠み上げ、熊野新宮をテーマにした36句を仕上げる。

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 元国語教諭の辻本館長は「歌…

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