台風19号支援通信

 ボランティアが活動するときは、疲れている被災者の負担にならず、傷つけることのないよう、心がけたい。

 家屋での作業は、私的空間に立ち入っていることを忘れずに。汚れていても壊れていても、住人にとっては思い出の詰まった「我が家」や「家具」であり、「がれき」や「ごみ」と呼ばない。住人の意思を尊重し、傷んだ家財の処理などを勝手に進めない。

 住人や現場のリーダーの指示に従い、気持ちよく作業しよう。名札をつけて、互いに名前で呼び合うだけでも安心感が増す。時には手を止めて、住人の話をじっくり聞くだけでも、心がほぐれるかもしれない。

 善意の行動のつもりが被災地に負担をかけることにならないためにも、ボランティアはまず自己管理ができることが原則だ。思わぬ事故や病気に見舞われることもある。十分な休憩をとり、体調管理は万全に。無理は禁物だ。

 全国社会福祉協議会は「災害ボランティア活動には大きな期待が寄せられる一方で、ボランティア活動が被災地の人々や他のボランティアの負担や迷惑にならないよう、ボランティア一人ひとりが自分自身の行動と安全に責任を持つ必要があります」と呼びかけている。

情報収集に役立つウェブサイト

◇全国社会福祉協議会(全社協) 被災地支援・災害ボランティア情報

各地の社協などが設けているボランティアセンターの状況、ボランティア活動保険の案内など

https://www.saigaivc.com/別ウインドウで開きます

◇ボラ市民ウェブ

東京都社協が運営する東京ボランティア・市民活動センターのサイト。ボランティアの募集状況や募金などの被災地支援の案内

https://www.tvac.or.jp/別ウインドウで開きます

◇レスキューストックヤード

同団体のボランティア活動状況や、「災害ボランティアお役立ち情報」の項目には服装や携行品などの案内も

http://rsy-nagoya.com/別ウインドウで開きます

◇NEXCO東日本

災害ボランティア活動用車両の高速道路無料措置の案内。NEXCO中日本・西日本、首都高速、阪神高速、本四高速各社も同様の措置を実施

https://www.e-nexco.co.jp/road_info/important_info/h31/1015/別ウインドウで開きます佐藤卓史