「HIV耐性あると寿命が短い」、欧米グループ論文撤回

有料記事

戸田政考
[PR]

 エイズウイルス(HIV)にかかりにくい遺伝子変異がある人はほかの人と比べて寿命が短い、とする米欧の研究チームの論文について、米医学誌ネイチャー・メディシンは論文を撤回すると発表した。データの取り扱いに誤りがあったためという。

 撤回された論文は、米カリフォルニア大バークリー校などの研究チームのもので、英国のバイオバンクに登録されているデータをもとに、HIVにかかりにくい特定の遺伝子変異を持っていることと寿命の関係を統計的に分析。今年6月、同誌で発表した。

 その後、データの取り扱いに誤りがあったことがわかり、研究の結論に影響するとして論文は撤回された。

ここから続き

 論文で扱われた遺伝子変異を…

この記事は有料記事です。残り141文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

戸田政考
戸田政考(とだ・まさとし)朝日新聞記者
科学医療部記者。再生医療やゲノム編集などの基礎医学に面白さを感じ、現在は医療全般を取材。気候変動問題もライフワーク。フットサル年50回が目標。テンションとコレステロールは高め。