ロシア軍、シリア北部の要衝警戒 米軍撤退の空白埋める

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モスクワ=石橋亮介
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 トルコ軍が少数民族クルド人の武装組織「人民防衛隊」(YPG)に対して越境攻撃を続けるシリア北部情勢をめぐり、ロシア国防省は15日、トルコ国境近くの要衝マンビジュで「ロシア軍警察がアサド政権軍とトルコ軍の境界で警戒にあたっている」と発表した。警戒は「トルコの協力を得た」とし、トルコ政府と合意したものだと説明した。

 シリア国営メディアなどによると、トルコ軍の攻撃を受けて劣勢に追い込まれたYPGは、それまで緊張関係にあったアサド政権に軍事支援を要請。これを受けて政権軍はYPGが実効支配してきたマンビジュに進軍していた。

 ロシア軍によるマンビジュでの警戒は、後ろ盾として支えるアサド政権と、友好関係を維持するトルコが軍事衝突する事態を防ぐのが狙いだ。トランプ米大統領がシリア駐留米軍の撤退を決定したことで、米軍が駐留してきたシリア北部には現在、「力の空白」が生まれて不安定になっており、ロシアが自国有利の構図に塗り替えつつある。

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 ロシア国防省の15日の発表…

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