米中合作アニメに「9段線」 ベトナムで上映打ち切り

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ハノイ=鈴木暁子
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 米中合作のアニメ映画「アボミナブル(原題)」のベトナムでの上映が13日、開始から10日で中止となった。報道によると、南シナ海で中国が独自に管轄権を主張する「9段線」を示すシーンがあると、観客から指摘があったためという。ベトナムと中国は南シナ海の領有権を巡って対立している。

 アボミナブルは米ドリームワークス・アニメーションと中国のパール・スタジオが共同制作し、少女とイエティ(雪男)の友情を描いた作品。ベトナム国内で上映していた大手映画館は、予告編などの宣伝も取りやめた。

 南シナ海問題をめぐっては、中国船がベトナムの排他的経済水域(EEZ)内で石油探査活動をしたとして、ベトナムのファム・ビン・ミン外相が7月に強く抗議するなど、両国の間で緊張状態が続いている。

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 2018年3月には、中国の…

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