ずぶぬれの避難者、次々に「助けて」 浮島のような家へ

有料記事台風19号

林幹益
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 「助けてください」。台風19号に見舞われた12日夜。栃木県足利市の男性が自宅の玄関を開けると、見知らぬ男女らが飛び込んできた。外を見ると、一面に田んぼが広がっているはずが、急流が音をたてていた。

 午後9時ごろ、同市寺岡町の会社員酒田秀夫さん(62)と妻英子さん(60)が自宅で台風19号のニュースを見ていると、突然呼び鈴がなった。玄関の扉を開けると、ずぶぬれの男女3人が立っていた。

 「助けてください。車が動けなくなって」。30~40代ぐらいの夫婦と60代ぐらいの母親で、避難の途中だったという。

 外に出ると、自宅前の道路はひざ下ほどの水位で水が勢いよく流れ、車が立ち往生していた。3人を室内に招き入れ、タオルを渡しコーヒーを出した。

 また呼び鈴がなった。

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 今度は2歳ぐらいの幼児を連…

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