「激動の」不自由展、観覧終える 最終回も3千人が応募

有料記事トリエンナーレを考える

江向彩也夏 山下奈緒子
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 国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」は最終日の14日、企画展「表現の不自由展・その後」の最後の抽選と観覧を終えた。最終回は定員80人のところ1207人が並んだ。この日の抽選は3回。定員計240人に対し、延べ3166人が応募した。

 午後2時40分、不自由展会場の愛知芸術文化センター(名古屋市東区)で最後の当選番号がスクリーンに映し出されると、「ないねー」と残念そうな声があがった。夫婦で訪れた名古屋市中区の女性(70)は4日間抽選に参加したが当たらなかった。「残念。これだけ人が来ているのだから、またどこかでやってほしい」。神奈川県藤沢市の大学職員男性(31)は「実際に見ないと、ネットの意見との違いがわからない」と訪れたが、「番号一つ違いで外れました」と苦笑い。

 最終回で当選した三重県桑名市のデザイナー森亮介さん(34)は、見る前は漠然とした怖さを感じていたが「自由と戦っている芸術なんだと感じた。直接見ないとわからないですね」。

 同センターでは、津田大介芸術監督が作家らとの対談の様子をネット配信した。「激動のトリエンナーレをふり返ろうと思います」。津田監督は作家らと約3時間半語り合った。

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 演出家の高山明さんを中心に…

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