「政府に振り回され、株価偏重経営に」かんぽ不正横行

有料記事かんぽ不正

聞き手・藤田知也
[PR]

 日本郵政傘下のかんぽ生命保険の不正販売問題で、顧客に不利益を与えた疑いのある契約が大量に見つかっている。悪質な不正営業がこれほど横行したのはなぜなのか。郵政問題に詳しい東洋大副学長の松原聡さんに聞いた。

まつばら・さとる 郵政改革の旗振り役で、07~09年に郵便事業会社社外取締役

     ◇

――かんぽ生命の不正販売が広範囲に及びました。

 保険を売る郵便局員には、モラルが高いはずの国家公務員の出身者が多い。彼らが高齢者をだまして不利な保険を多く売った事実はショックだ。深刻な事態で、簡単には説明がつかない。

――過大な営業目標があったと会社側は認めています。

ここから続き

 ノルマに追われる民間の生命…

この記事は有料記事です。残り1254文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

かんぽ不正 郵便局員が売る保険の闇

かんぽ不正 郵便局員が売る保険の闇

不適切な保険販売が繰り返されたかんぽ保険。生々しい現場の実態を追う。[もっと見る]