新潟)ハンセン病療養所、撮り続けて20年 写真展開催
中村建太
ハンセン病への理解を深めてもらおうと、療養所の入所者などを撮影した写真展が新潟日報メディアシップ「そらの広場」(新潟市中央区)で開かれている。新潟県小千谷市出身の写真家、黒崎彰さんが約20年にわたって撮り続けた記録だ。
約60点のうち、多くは山下道輔さん(故人)の表情をとらえた写真。山下さんは12歳で国立療養所「多磨全生園」(東京)に入り、ここで生涯を過ごした。園内のハンセン病図書館に務め、約40年かけて資料の収集、保存に尽力。現在は、国立ハンセン病資料館で展示されている。
黒崎さんが山下さんと出会ったのは2001年。知人の紹介で全生園を頻繁に訪れるようになり、明るく声をかけてくれた山下さんにひかれ、写真に収め始めた。展示会に並ぶ山下さんの顔には、笑顔が目立つ。黒崎さんは「ハンセン病患者にだって普通の生活があったことを伝えたかった」と撮影の意図を語る。
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山下さんは生前、表だって目…
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