連休中のイベント中止相次ぐ 行楽シーズンの京都も打撃

有料記事台風19号

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 台風19号の接近に伴い、西日本各地では3連休中のイベントが相次いで中止となった。行楽シーズンまっただ中の京都も大きな影響を受けた。

 滋賀県甲賀(こうか)市信楽町で12~14日に開かれる予定だった「信楽陶器まつり」の大即売会が中止となった。毎年約5万人が来る人気イベントで、実行委員会の担当者は「テントや陶器が風で飛び、来場者がけがしてはいけないので中止を決めたが、なぜ台風は週末にばかり来るのか」と嘆いた。

 奈良市春日大社境内「鹿苑(ろくえん)」で12日から3日間ある予定だった秋の風物詩「鹿の角きり」は、12日分が中止に。例年数万人が詰めかけるという人気イベント「第13回全国やきとリンピック」は今回、和歌山県海南市で12、13両日に開かれる予定だったが、中止が決まった。

 香川、岡山両県の島々を中心に開かれている現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭」も12日、約200ある作品の大半で公開を休止し、予定していたイベントを中止する。3連休で混雑を見込んでいたが、「来場者の安全を優先した」(事務局)という。

 プロ野球独立リーグの日本一を決める「日本独立リーグ・グランドチャンピオンシップ」は、12日に徳島市のJAバンク徳島スタジアムで予定されていた第3戦を中止し、13日に徳島県鳴門市のオロナミンC球場に振り替える。

 国内外の観光客でにぎわう京都・嵐山では、宿泊のキャンセルが出ている。ある旅館では9日からキャンセルの電話が続き、12日は約100の客室が予約で満室だったが、3割ほどキャンセルされたという。宿泊担当者は「普段の土曜日はいつも満室なのに。新幹線で遠方から来る観光客も多いし、外国人観光客も少なくないから移動できないことを心配していた」。

 京都・祇園にあるレンタル着…

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